産地で変わる数の子の
食感

数の子の価格・評価は、水揚げされる場所によって、まったくと言っていいほど違います。その基準となるのは食感や歯ごたえ、つまりパリッと響く『音』です。「数の子は耳で食べる」という格言もあるほど。

市場に占める多くは輸入品。 サンフランシスコ ・カナダ ・サウスイースタン ・ブリストル湾
北米太平洋系は、サンフランシスコから順に歯応えが弱くなっていく傾向です。北欧など大西洋系になるとさらにソフトになります。

そのなかで北海道沿岸、石狩湾周辺の数の子はひときわ弾力のあるパリパリ食感が特徴です。

産地によって食感が変わる理由

食感の違いは、産卵場所の環境に左右されるといわれます。北米太平洋や北海道近海の産卵場所は「海藻」。波に流されないよう、しっかりと結着させるため卵同士の粘度が強いです。この粘りこそが、パリパリ食感を生みます。

大西洋系は、砂地に産卵するため、粘りは必要ありません。水分を多く含むので、やわらかい食感になります。

北海道産が最高の食感である理由は、海藻が豊富な環境であること。輸入原料よりも高品質かつ希少であるため、高い市場評価を受けています。

希少な北海道産をさらに厳選！

日本で売られている数の子の製品は輸入原料が多く、北海道産は供給量のわずか3％ほどしかありません。とても希少な商品です。

数の子はなんの卵？親（魚）は知っていますか？

正解は“ニシンの卵”です。「たらこ」が鱈の子、「とびっこ」がトビウオの子、とわかりやすい名前に対し、数の子はニシンの別名“カド”が由来。「カドの子」→「カズの子」と変化したと言われています。

最盛期は明治30年頃。北海道全体で100万トン近い漁獲量を誇りました。しかし、昭和30年代以降は水揚げが減少。石狩湾でも年に20～30トンまでに落ち込みます。

組合と行政が一丸となって稚魚放流をスタートさせたのが平成8年。資源拡大に向けさまざまな努力が実り、徐々に水揚げが回復。近年では毎年約1,000～3,000トンまで回復しています。石狩湾では再び群来（くき）が見られるようになりました。

※群来とは…　産卵のために大群で押し寄せ、産卵・放精により海面が乳白色に染まる現象。陸上から確認できます。

旨味と歯応えにこだわった『無漂白』

数の子と言えば、鮮やかな黄金色。しかし大半が「漂白」されていることはご存知ですか？漂白には過酸化水素を使用。見た目には美しいのですが、味・食感が犠牲になります。

「無漂白」はまさに『ありのまま』です。色ムラや、黒っぽく見える部分が残ることもありますが、天然の旨味とパリパリ食感はそのまま。美味しさで選ぶならば、だんぜん「無漂白」がオススメです。

味付けは醤油ベースで、決め手は出汁。料亭のような味付けを目指し、上品な旨味を持つ『昆布出汁』の風味をしっかりと効かせました。

面倒な下処理不要！解凍するだけ！

数の子の下処理は手間がかかるもの。何度もお水を取り替えながらの塩抜きだけで7～8時間ほど。加えて薄皮をむくのも面倒・・・。

塩抜きの加減もむずかしく、塩が抜けなくてもダメ、抜きすぎても水っぽくエグ味が出てしまいます。

北海道ぎょれんの味付け数の子は下処理が不要。解凍するだけで、風味豊かな数の子を召し上がれます。

おせちに入る意味・その歴史に迫る！

粒々の卵がたくさん集まっていることから、『子だくさん』や『子孫繁栄』を祈る意味があります。また、“ニシン”を“二親”とかけて、両親からたくさんの子供が生まれることを願うという意味も。由来は古く、室町時代までさかのぼるほどです。

ご贈答（お歳暮など）にもオススメします

贈りものにふさわしい専用の化粧箱を用意しました。
お正月に食べたい数の子はお歳暮にピッタリ。ご家族や大切な方々に、北海道石狩湾産の「味付け数の子」をお届けしてはいかがでしょうか。

※簡易熨斗（5種類）は無料でお付けいたします

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